精巧に人体を模倣することに成功したロボット。しかし、自律的かつ協調的に行動するには別の研究成果を活用する必要があるようです。ロボットがヒトに進化するには何が足りないのでしょうか。 この連載で過去数回にわたって紹介してきたロボットは、基本的にはそれ単体のロボットとして設計され、それが人間とどう接点を持つか、という視点でとらえられてきました。しかし、ロボットが人間社会に深くかかわってくるにつれ、ロボット同士がお互いをどう認識するかについても注目されています。 例えば、ロボットがお互いを動く障害物としか認識していないとすればどうでしょう。この場合、ロボット同士が協調して作業することはありません。一方、人間社会をみてみると、人間同士が協調して生活しており、ここに人間とロボットのギャップが生じています。ロボットが自律的かつ協調的に行動するにはどうすればよいか、それを考えるのが「自律分散型ロボット」と
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