< 前の写真 次の写真 > ショートSC1(英) 写真は、水平飛行から滑走路に着陸するSC1。ほぼ真横からとらえたショットなので、カブトムシのような機体フォルムがよく分かる。機体はデルタ翼形式を採用し、リフトジェットの噴気を考慮して降着装置の支柱が長くなった。水平飛行用エンジンの推力が980キロしかなく、最大速力は時速296キロとプロペラ機より遅かったが、もともと純然たる実験機として構想されたため速度性能は追求しなかった。 リフトジェット4基は、コックピット直後の機体中央部に設置され、水平飛行用のエンジンは機体後部に搭載されていた。リフトジェットは前後30度まで推力の方向を変化させることができたが、それだけではホバリング時に機体を安定させることは難しい。そこで、エンジンからダクトを伸ばして機体の前端、後端と両主翼の下部に設けたノズルから噴気を出し、飛行姿勢を制御した。なお、SC1は英国で製