36年前に打ち上げられた人工衛星「ISEE-3」をクラウドファンディングで救う試みが4月27日にスタートした。 ISEE-3はNASA(アメリカ航空宇宙局)やESA(ヨーロッパ宇宙機関)が運用していた探査機で、1978年8月12日に打ち上げられ、ハロー軌道(いわゆるラグランジェポイントを通る軌道)に乗り、同型機ISEE-1/2とともに太陽風の観測、彗星観測を行ったのち、1997年に運用を終了した。 ディープスリープ状態にあったが、長い周回を経て地球に接近しつつあり、NASAが状態を確認したところシステムは良好であり推進剤の残量も確認できた。このため新たな軌道に投入して彗星探索に使おうという計画が持ち上がったが、地上局の機材は老朽化のため廃棄されており運用することができず、また新たに通信機材を作る予算もないという状態だった。 クラウドファンディング「ISEE-3 Reboot Project
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