定期的な運動は肥満を防止し、骨を丈夫にし、心臓病や脳卒中、糖尿病、がんのリスクを低下させる。 WHO等の公の機関は、高齢者に中程度の運動を週150分ほど行うことを推奨しているが、これは単純に計算すれば、1日あたり約21分。用事ができたりすることもあるだろうし、週に5日運動すると仮定した場合、1日30分ということになる。 若いころから体を動かすことが好きだったり、すでに運動が習慣化していたりする人はいいけれど、これから運動しなくてはと思っている高齢者の中には、「1日20~30分の運動はきつい」と感じる人もいるだろう。 だが、フランスのジャン・モネ・ド・サン=テティエンヌ大学の研究により、週に75分程度の運動でも、それなりの“長生き効果”はあることが分かった。 12万人分のデータを分析 研究チームはこれまでに発表されている9つの研究論文から、60歳以上の男女、約12万人分の健康記録をメタ分析し
