ベルギーのアントワープ(Antwerp)北方25キロのドール(Doel)で、風車の背後にそびえる原発(2012年8月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/GEORGES GOBET 【12月21日 AFP】ベルギー電力大手エレクトラベル(Electrabel)は19日、国内に7基ある原子炉のうち、何者かによる妨害工作を受けて停止していた同国北部のドール原発4号機(Doel 4)が、この日4か月半ぶりに再稼働したことを明らかにした。 ドール4号機は今年8月、人為的操作で発生した6万5000リットルの潤滑油漏出を受けて緊急停止した。これで重量1700トンの蒸気タービンが著しく損傷し、隣国ドイツでの修理費は3000万ユーロ(約43億8000万円)に上った。国家安全保障に関わる事件を担当しているベルギー検察当局は、テロ行為の認定を避けつつ、その可能性を排除しない姿勢を示している。 ドール4号機が再稼
(CNN) ウクライナ南東部のザポロジェ原発で電気系統の故障が発生し、一部地域への電力供給が滞っている。同国のエネルギー相が3日に明らかにした。放射性物質による危険はないとしている。 エネルギー相によると、11月28日に同原発3号機の出力系統で回路のショートが発生した。現時点で原因は分かっていない。ウクライナではこのところの寒さで電力需要が増大していた。 5日までには緊急修理を終える見通しで、エネルギー相は「原子炉に危険はない。技術問題は解決されつつある」と強調している。 エネルギー省では電力不足について苦情が寄せられたため、2日になって事態を公表することにしたという。 ザポロジェ原発はウクライナが旧ソ連の一部だった1984年から稼働している欧州最大の原発で、3号機は86年に運転を開始した。同年に事故を起こしたチェルノブイリ原発からは、約520キロ離れている。
1986年に世界を震撼させたチェルノブイリ原発事故。筆者は14年11月に作家の東浩紀氏が経営する出版社のゲンロンが主催したツアーを利用して事故現場を訪問し、関係者と話す機会を得た。福島原発事故を経験した日本にとって学ぶべき点がたくさんあった。そこで得た教訓を紹介したい。 結論を示すと、筆者は以下のことを考えた。 1・膨大な除染の負担、恐怖感による社会混乱、デマによる風評被害、避難者のストレスなどチェルノブイリの経験が、日本の福島事故で似た形で繰り返されている。特に「失敗した」と評価できる悪い面においてだ。日本はウクライナの経験を学ぶべきだった。そして今からでも参考にすべきだ。 2・現実を見聞すると、ある対象について脳裏でつくられた「イメージ」は変わる。チェルノブイリは実情以上に悪いイメージがつくられ、それがウクライナと全世界に定着してしまった。福島事故をめぐって、私たち日本人は観光という形
チェルノブイリの原子力発電所の事故(1986年4月26日)から28年が過ぎた。今やこの地は人気の観光スポットとなりつつある。ガイガーカウンターを片手に多くの人が、時が止まった状態になっているこの地を訪れているという。 人の心の奥底には、惨劇が起きた場所を見てみたいという本能的欲求があるようだ。それは自らの身の危険を犯してでも惹きつけられるほど強烈な欲求なのかもしれない。 映像は今年2月、チェルノブイリツアーに参加した人々が撮影したものである。 Happy travelers at Chernobyl in February 2014 ウクライナの首都キエフから100キロほど離れたチェルノブイリ原発周辺の立ち入り禁止区域には、外界から遮断され、時が止まった空間となっている。チェルノブイリのツアー参加者はバスガイドにこう告げられる。「高濃度の放射性物質を含むキノコ、植物類には触らないこと。戸外
Yoshihiro Sato @yoshisatose 【告知】 日本アイソトープ協会の機関紙『Isotope News』の8月号に寄稿しました。jrias.or.jp/books/cat3/201… チェルノブイリ事故直後のスウェーデンの状況や、行政機関や反原発団体の反応、行政不信・情報混乱の生々しい話について調べてまとめてみました。(続く) 2014-08-03 20:40:20 Yoshihiro Sato @yoshisatose 以前、『スウェーデンは放射能汚染からどう社会をまもっているのか』という邦訳を出版しましたが、その辺りの生々しい話については記述がありませんでした。 昨年末にいわき市で開催された「ダイアログセミナー」の昼食時にたまたま同席した方から、その後、寄稿の依頼を頂いたので、(続く) 2014-08-03 20:40:57
アメリカで、東京電力福島第一原子力発電所の事故の教訓を原発の安全対策に生かそうと専門家が報告書をまとめ、深刻な事故が起きた際に病気の人やお年寄りといった弱い立場の人を守るための対策を検証することが重要だと提言しました。 「アメリカ科学アカデミー」では福島第一原発の事故から得られた教訓を安全対策に生かそうと、おととしから全米の専門家を集めて議論を続け、24日にその結果をまとめた報告書を公表しました。報告書は、当時の日本では深刻な事故を想定した緊急時の対応が不十分だったとしたうえで、政府と地方自治体の意思の疎通がうまくいかなかったことや、除染が必要だとする放射線量の基準があいまいだったことなどが、政府に対する国民の不信を招いたと指摘しています。 そのうえでアメリカでは、電力会社や政府は深刻な事故が起きた際の周辺住民への情報の提供のしかたや、病気の人やお年寄り、子どもといった弱い立場の人を守る
(写真、台湾大規模デモの翌日の総統府前の写真。「反核、もうひとつの福島は必要ない」と書かれていた) 5年ぶりの訪台 私は4月、原子力学者と国会議員からなる、中華民国の原子力学会などからの招待によるミッションに参加した。総勢20人ほどだった。 4月25日。約5年ぶりに台北に入った。私たちには、福島第一原発事故の後で、台湾で再び炎を上げた反原発運動の「火消し」を期待されていたようだった。3・11の事故後に、日本の反原発活動家の小出裕章氏や田中三彦氏が台湾にまでわざわざやって来て『日本はもう原発を止めることにした』と吹聴したのである。 4月に閣議決定されたエネルギー基本計画をもって「日本は原発を重要なベースロード電源と位置づけた」ことを、台北で開催されるシンポジウムや馬英九総統との面談において伝え、広く発信するのが最大の役目であった。ミッションの長は元東京大学総長で、核物理学者だった有馬朗人氏で
パリ(CNN) フランス東部にあるフェッセンアイム原子力発電所の敷地内に18日早朝、環境保護団体グリーンピースの活動家数十人が押し入り、警察に逮捕された。 敷地内に押し入った活動家は、「ヨーロッパを危険にさらすのをやめろ」と書かれた横断幕を建物の屋上から掲げ、フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相に対して代替エネルギーの利用を訴えた。 グリーンピースはウェブサイトを通じ、「欧州全土から集まったさまざまな国の活動家が抗議し、フェッセンアイムを占拠した」と発表している。 原発を運営するEDFによると、この事件で56人が逮捕された。現場には警察が残って警戒を続けている。 地元当局は、建物内には侵入されなかったと説明し、「施設の安全性に影響はなく、通常通り稼働している」と強調した。 フェッセンアイム原発は1977年に運転を開始。現在同国で稼働している中では最も古く、反対派は安全性に問題があ
【ワシントン=中島達雄】オバマ米大統領は4日、解体した核兵器から取り出したプルトニウムで原子力発電所用の混合酸化物(MOX※)燃料を製造する工場の建設を、財政難を理由に中止すると発表した。 2015会計年度(14年10~15年9月)の予算教書で明らかにした。 米エネルギー省は07年から、南部サウスカロライナ州サバンナリバーに、毎年70トンの製造能力を持つ米国唯一のMOX燃料工場の建設を開始、19年秋の完成を目指していた。 しかし、02年に10億ドル(約1000億円)と見積もられていた建設費は78億ドル(約7800億円)まで高騰、完成後の運営費も年間5億ドル(約500億円)とみられることから、財政難に悩むオバマ政権が計画の見直しを検討していた。 工場の建設中止は、解体核兵器のプルトニウムを原発で使うプルサーマルからの、事実上の撤退を意味する。米国は今後、安全かつ安価な新しいプルトニウム処分法
Mayak 核施設(ソ連)が引き起こしたテチャ川放射能汚染事故による健康被害と、人体内の Sr-90 を検出するために開発された測定技術について。 自分の過去ツイートからメモ的に集めました。
ゴルフのメジャー大会で有名な米ジョージア州オーガスタ。ここから車で50分ほど南下した川沿いで、170メートルと北米最長クラスのアームを持つ大型クレーンがうなりを上げていた。地元電力大手、サザン社が建設を進めるボーグル原発の3、4号機だ。1979年のスリーマイル島原発事故以来、米国で初となる新設許可を昨年2月に取得した。2017年の運転開始に向けて工事は着々と進んでいる。 導入される原子炉は、東芝子会社で米原発大手のウェスチングハウス(WH)が開発した次世代原発「AP1000」だ。原子力潜水艦の技術を受け継ぐ同社が、約112万キロワットの高出力と、全電源喪失時でも重力を利用した散水などで炉心冷却できる安全性を売りにした最新型だ。 現場を指揮するWHのスコット・グレイ主任(57)は今春、赴任先の中国から帰国した。米規制当局の審査が長期化する中、WHは世界初となるAP1000の建設を中国で先行さ
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