Point ・合成麻薬で幻覚剤の「MDMA」を人が摂取すると、セロトニン輸送体に作用して、いい気分になって外向的になる ・ゲノムの解析でタコにもセロトニン輸送体遺伝子があることがわかったので、MDMAへの反応を調べた ・MDMAを投与されたタコは、他の個体と時間を過ごすことが多くなり、友好的な接触も増えた エクスタシーとして知られる合成麻薬「MDMA」。人間が摂取すると、幸せな気分になって外向的になり、体を触れ合うことに特に興味を示すようになります。それでは、この麻薬を他の生物に与えても同じ効果は得られるのでしょうか? そこで科学者たちが注目したのが、特異な遺伝子を持ち「宇宙生物では」という疑惑もある「タコ」です。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学らが行った実験で7匹のタコにMDMAを与えた結果、これほど似ていない生物にも関わらずその効果はそっくりでした。研究は、“Current Biol