ロシア、コゼリスクにあるオプチナ・プスティニ修道院では、毎日聖職者らが神に祈りを捧げる儀式を行う。15世紀に建てられたというこの修道院はかのドストエフスキーに多大なる影響を与えたと考えられており、ここにいたアンブロシー長老は「カラマーゾフの兄弟」のゾジマ長老のモデルになった人だと言われている。 とまあ、由緒正しきロシア正教会の修道院なのだが、ここには、一日一回の祈りの儀式に参加する敬虔な信者が存在する。それはこの敷地内にいる10匹の猫たちだ。 猫たちは強制されるわけでもなく、自発的に聖職者のセルゲイ・クジミチ(65)の後ろに並び、大聖堂へと向かっていく。