大分大学は8月25日、開発中である新しいタイプの国産ワクチンの臨床試験を開始する準備に入ったと発表した。新しいワクチンは、自己増殖型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)のため、少量の接種で体内で十分な抗体がつくられ、持続時間も長くなることが期待されている。このワクチンは、VLPセラピューティクス・ジャパン(VLPTジャパン)社の自己増殖RNA技術が使われている。 ●わずか127gで日本の全人口分がまかなえるワクチン 大分大学医学部附属病院の研究チームは、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて、VLPTジャパン社や富士フイルム、全国の研究機関、大阪市立大学、北海道大学などから日本発のワクチン開発チームを組成。非臨床・臨床解析やワクチン製造、臨床試験などをそれぞれが担う。 今回、臨床試験の計画が、大分大学医学部附属病院治験審査委員会で審査され、8月3日付で承認された