厚生労働省が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)に委託した抗体検査キットの性能評価の結果が出てきた。メディアの報道の仕方が悪いせいで、東京の本当の感染者数は人口比0.4%の5万人もいると思い始めた人がそこそこいるようだ。しかし、そもそもランダムサンプリングではない事を無視しても、調査結果を注意深く計算すると0.2%(95%信頼区間0.02%~1.20%)と幅が広い結果になるので、1万人規模の本調査の結果を待たないと何とも言い難い。 「抗体検査キットの性能評価」を見ると、複数の製品を同時に性能評価しているが、C社の製品以外は特異度(=1-偽陽性率)を評価していないので、C社の製品から推定しよう。東京都内で、2020年4月の献血者からは500名中2名が、2019年1月から3月の献血者からは500名中1名が陽性となっている。検体番号a, b, cの意味が分からないが、取り合えず無視し