宮城県立光明支援学校(仙台市泉区)の児童が昨年6月、給食のオレンジを喉に詰まらせて意識不明の重体になった事故で、泉署は10日、業務上過失傷害の疑いで、当時同校で担任をしていた女性教諭(45)を書類送検した。 県教育委員会などによると、男児には重度の障害があったため、給食の固形物は柔らかくしたり、細かく刻んだりして出していた。同署は、オレンジを搾ってジュースにする必要があったのに、それを怠った過失があると判断した。 送検容疑は昨年6月22日、当時小学部3年だった男児(9)に給食のオレンジを食べさせる際、果汁にせず、薄皮付きの数センチほどずつに切ったものを食べさせたために窒息させ、低酸素性虚血性脳症を負わせた疑い。 同署と同校によると、男児は今も意識不明。同校の辻誠一校長は「お子さんと保護者に本当に申し訳ない。このような事故を二度と起こさないよう努力したい」と話した。