お題は、マイナス金利。「仮説検証」力を鍛えましょう 考える力を高めるには仮説を立てて検証することが大切です。仮説・検証を繰り返していると、思考力が高まり、意思決定の精度も上がります。 私が訓練としてやっているのは、経済現象、それも大きく新聞に取り上げられるような案件の先行きについて、この先の展開のシナリオ(仮説)を立てるということです。大きな話題は動きがダイナミックな上に、常にマスコミがその動向を教えてくれるから仮説の検証をしやすいからです。 例えば、先月末、日本銀行は「マイナス金利」を導入しました。 それについて、私が立てたシナリオ(仮説)は以下の通りです。 「マイナス金利」とは、民間銀行が日銀に預ける日銀当座預金の金利を、今後預ける分からマイナス0.1%にするというものですが、私は次の2つのシナリオを考えました。 ▼マイナス金利の先行き 仮説1 まず、良いシナリオとして考えたのは、銀行