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今年の4月10日、東京の海の玄関口・晴海ふ頭から、飛行船が飛び立つようになったことをご存知だろうか。大きな機体が、都心のビル群にゆっくりと向ってゆく。 株式会社日本飛行船が運航する「ツェッペリンNT」は全長75m、ジャンボ機よりひと回り大きい。乗客を乗せて飛べるものとしては日本で唯一。ヘリウムガスの浮力で浮き上がる原理は風船と同じだけれど、その内部はカラッポではなく、カーボンファイバーの骨組が入っているのだという。 「飛行船は『空気より軽い』乗り物です。ふわりと離陸し、揺れの少ないフライトを楽しめます」(日本飛行船) 早速晴海ふ頭に行ってみると、ファンは多いよう。多くの見物客の中、「ツェッペリンNT」はふわりと浮かび、右回りにゆるりと旋回しながら都心方面へ消えた。エンジンが付いているので音はする。しかし、飛行機やヘリコプターに比べると圧倒的に静か。静かさゆえ、地上300~600mの低空を飛
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