歴史的な暴落だった。NECの株価は7月20日に、株価データが残る1977年以降で初めて100円を割り込み、同24日には96円という歴史的な安値をつけた。 もちろん、年初来の安値である。月が替わった8月1日に100円台まで回復したが、依然、“倒産株価”といわれる水準に張り付いたままだ。ITバブルだった 00年に、3450円の高値に沸いた時とは隔世の感がある。 同社は、半導体や携帯電話、パソコンなどの主力事業を分離。ハード依存から国内の携帯電話向け基地局やIT(情報技術)サービスへと事業構造の転換 を図っているが、業績回復の足取りは重い。5月に行われた12年3月決算の発表時点や6月の株主総会時にはなんとか100円の大台を維持していたが、 とうとう、こらえきれずに2ケタまで落ちたのだ。 http://biz-journal.jp/2012/08/post_511.html