「企業の社会的責任」や「企業の社会に対する責任」と訳されているCSR(Corporate Social Responsibility)だが、責任という言葉が持つ義務や責務というニュアンスから、「また新しい仕事が増える」「コストがかかる」といった企業の反応が多い。また「創業当時から当たり前にやってきているから特に何も新しいことをするつもりはない」という意見もある。もちろん、CSRというものを深く理解した上で、日常的な企業活動に織り込まれているのであれば、それに越したことはない。しかし、この考え方に対する認識が足りずに誤解するとたいへんである。 CSRという動きは今後、企業の存続に対してより厳しい要求を突きつけてくる可能性がある。「その重要性に気づく頃にはすでに勝敗は決まっている」ともいわれる。言い換えれば、環境問題対策と似た性質を持っているともいえるし、環境問題対策そのものもCSRの一部と
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