東北百貨店協会は、10月の東北の百貨店売上高概況を発表した。1月末で閉店した十字屋山形店(山形市)を除いた売上高(9社16店)は前年同月比3.0%減の133億100万円となり、14カ月連続で前年を下回った。主力の衣料品の不振などが響いた。 衣料品は6.7%減の44億6100万円。平年より気温が高く、コートなど厚手の衣料品が大きく落ち込んだ。 身の回り品は0.7%増の15億9800万円。高級ブランドやウオーキングシューズが好調だった。雑貨は0.1%増の21億4700万円で、化粧品を中心に動きがあった。 食料品は1.6%減の36億7600万円。さくら野百貨店北上店(北上市)の食品フロア閉鎖などが影響した。 地区別は仙台0.6%減、仙台以外5.0%減。協会の担当者は「売上高のプラスが続いていた一部店舗がマイナスに転じている。各店舗の売上高の先行きが見通しにくい」と説明した。