プレタポルテとのクロスオーバーを明確に印象づける形で閉幕したパリ・オートクチュールコレクション。若手の作デザイナーを招待など、オートクチュールに新しい流れを促す試みは積極的に行なわれているが、今回のコレクションでも『落日のオートクチュール』という印象を覆すことが出来なかった。「総体的に見てハイクオリティーなコレクション。しかしクリスチャン・ディオールを除いて壮大さに欠けていた」というコメントを残したフランスファッション界の大立者、ジャン=ジャック・ピカールの総評が象徴的だ。 オートクチュール・コレクションの歴史はベルエポックと呼ばれた文化的爛熟期の20世紀初頭にさかのぼる。当時のファッション界の重鎮であったシャルル=フレデリック・ウォルトが各メゾンに呼びかけ始まったのが端緒である。それゆえ「パリ・コレクション」という俗称は、もともとこのオートクチュール・コレクションを意味する言葉であっ
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