1814年のナポレオン没落後、フランスは王政復古の時代に入る。 24年までをルイ18世が、30年までをシャルル10世が王位に就いた。 この復活したブルボン王朝は、まるでフランス革命など、なかったかのように、貴族や聖職者を優遇し、市民は不満を募らせた。 シャルル10世は国内の不満をそらすため、1830年にアルジェリアへの侵略を開始。それでも不満はおさまることなく、シャルル10世は自由主義者の多かった議会を解散し、選挙権を縮小する勅令を発した。 これにより市民の不満は爆発。立憲君主制のオルレアン朝を擁する7月王朝へとつながる7月革命を引き起こすことになる。 横たわる屍体ウジェーヌ・ドラクロワがあの有名な『民衆を導く自由の女神』を描いたのは、そんなときである。 このGWにパリのドラクロワ美術館で、この下絵を観た。色数も少なく、ラフなタッチで描かれているが、僕がドラクロワの作品が好きな理由でもある