少子化と教員の志望者減少で高校生をやむにやまれず青田買いへ――。奈良県教委は6月15日、小学校教員を目指す県内の高校生を6年間継続して育成する「県次世代教員養成塾」を今年10月に開設すると発表した。全国で初の試みという。県教委と県内の6大学が連携し、資質・能力を育成するプログラムを継続的に実施することで、小学校教員としての人間力や情熱、指導力を早期から養うのが目的。 連携する大学は▽奈良教育大▽奈良女子大▽帝塚山大▽畿央大▽奈良学園大▽大和大――となる。 前期プログラムは高校2~3年生を対象とし、月1回程度、計10回のプログラムを連携大学内で実施。▽「交流」「体験」「振り返り」の時間を設ける▽自ら考え、自らの言葉で表現する(書く、説明するなど)活動を重視▽教員を目指す大学生と交流する場を設ける――を柱とし、生徒各自が教員になった自分の姿を想像しやすくする。 後期の課程は、県教委が主体で運営