少女読者を視野に 人気小説も漫画化 漫画の世界で、少年・少女読者のボーダーレス化が進んでいる。それを象徴するように、あす26日創刊の「月刊少年シリウス」(講談社)は、少年と銘打ちながら、少女読者も狙った初のハイブリッド誌。少女読者は少年漫画に何を求めるのか?(石田汗太記者) 「新雑誌に『少女○○』と名前を付けても売れない。今ならば『少年○○』の方が少女読者にアピールしやすい」 「シリウス」の指吸(ゆびすい)孝一編集長はこう語る。中学生がメーン読者という同誌は、ある意味実に欲張りな漫画誌だ。「基本はファンタジー漫画+ライトノベル。漫画も小説も両方読む、活字好きな男の子、女の子を意識しています」。中・高校生に人気の作家、西尾維新、あさのあつこの新作小説を別冊付録にし、本誌では、あさの、はやみねかおる、田中芳樹の小説を漫画化。自社の青い鳥文庫や講談社ノベルスなどの文芸資産を最大限に生かす狙いだ。