ヤフーが2月に公開したiPhone向けの母子手帳アプリ「kazoc」が好調だ。2月21日にサービスを公開してすぐメディカル部門で1位を獲得。現在(4月19日時点)でも2位と、ランキング上位をキープしている。 サービス名に「Yahoo!」の名を付けることなくスタートしたkazoc。このサービスはソフトバンクがグループ社員を対象に実施している新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれたものだという。 「健康分野でログを取りたい。PHR(パーソナルヘルスレコード)の事業をやりたいと考えていた」――kazocを手掛けるヤフー メディアサービスカンパニー企画本部企画3部の太田智之氏はサービス提供の経緯についてこのように語る。もともと病院や健康の情報を提供する「Yahoo!ヘルスケア」のプロデューサーだった太田氏。PHR事業を検討する中で、ログ、記録を付け続けるのには「子を思う親心」に勝
「Amazonや楽天と戦いたい。戦って勝つ。これしかない。ネット企業には絶対に負けない」 売上高日本一を誇る家電量販店、ヤマダ電機の副社長でありCIO(最高情報責任者)を務める飯塚裕恭氏は、闘志を燃やす。 ヤマダ電機は、ネットとリアル店舗の融合、O2O(オンライン・ツー・オフライン)に向けて、本格的にアクセルを踏み込んだ。目的はただひとつ。ネット通販企業に勝つためにほかならない。 今、家電業界は新たな戦国時代に突入した。ヤマダ電機は、国内家電業界ナンバーワンの売り上げを誇る王者だ。2012年3月期の売上高は1兆8354億円。2位のエディオンの2.4倍もの数字だ。経常利益も1000億円を超え、国内家電業界の天下統一をしたかのように思えた。 しかし、新たな強敵が台頭した。Amazon、楽天といったネット通販企業だ。ネット通販の市場は、右肩上がりに2ケタ成長を遂げ、2011年度は8.8兆円に達し
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