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ブックマーク / tenohasi.exblog.jp (5)

  • 福祉の窓  愛の手帳 | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋

    真冬の厳しい季節に、A君(30代)は駅の階段に一人で淋しそうに座っていました。凍てつくようなコンクリートの階段に座って震えていたA君に「てのはし」の夜回りのメンバーが声を掛けました。 そして、翌朝、「てのはし」の福祉班のメンバーが同行して、福祉事務所で保護を受けることが出来ました。  保護関連施設はどこもいっぱいということが幸いして、山谷のドヤの個室に入ることが出来ました。 A君は一見すると、「どこかボ-とした感じで、いつも不安そうで、ちょっと変な人」という印象でした。それでも話してみると、「とても素直でフアーとした」感じで、全く存在感のない人でした。どこか、純情な中学生のような雰囲気が漂う人でもありました。 精神遅滞があるようでしたが、話す内容は筋道が通っており、知的障害の領域までには行っていないようでもありました。むしろ、精神面で神経症的な問題があるように思えました。 さて、大変なこと

    福祉の窓  愛の手帳 | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋
  •   福祉の窓 (障害者を持つ家族の苦悩) | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋

    今回の話は、大分前に遡りますが、「てのはし」の医療相談での出来事です。 Aさん(50代)男性が、助けを求めるように、相談会にいらっしゃいました。 Aさんは医療相談では最初、体のだるさ、疲れやすさ、咳、不眠などを訴えてきましたので、内臓などの疾患が疑われ、内科的な処方の紹介状がかかれました。 その後、私のほうの福祉にかかる相談に移りましたが、どうにも落ち着きのなさや、大声で一方的にしゃべり続ける様子に、精神疾患の疑いを感じました。 病歴を聞くと、21歳で精神病院に入院し、その後は、入退院を繰り替えしていたそうです。病識は全くないようですが、どうも統合失調症のようでした。 最近まで精神病院に通院をしていたようです。精神障害者の手帳もあるようです。 Aさんの説明によると、90歳近い母親と姉との3人暮らしとの事でした。ところが、1ケ月前ほどに、家族にいじめられて家を飛び出し、乞(ご人の表現)な

      福祉の窓 (障害者を持つ家族の苦悩) | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋
  • 福祉の窓  ケースワーカーの祈りは天に通じず | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋

    この副題から想像することは、貧しさの極限の中で、重い病を患い命の危険があった一市民が、心優しきCWの献身的な支援で一命を取りとめようとしているような美談の話かと思うかもしれません。 が、全然そういう話ではなく、福祉行政の狭間ともいうべき処遇困難者を巡る福祉事務所の職員の苦悩と葛藤ともいうべきものについて述べてみたいと思います。 話の発端は1年前に遡る、「てのはし」の夜回りでの出来事でした。 「てのはし」の福祉班のBさんが、駅の構内でホームレス状態の80歳に近いお婆さんを見つけ、翌日、C区の福祉事務所にお連れして保護を受けました。 お婆さんは障害があると思われる高齢者で、受け入れてくれる適当な施設も見つからず、とりあえず、東京近郊にある精神病院に入院することになりました。 それから1年が経過した、つい先日、福祉事務所の担当のCWからBさんに電話があり、お婆さんのことで相談をしたいとのことでし

    福祉の窓  ケースワーカーの祈りは天に通じず | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋
    gnarly
    gnarly 2009/05/10
  • 福祉の窓 法律家に弱い福祉事務所 | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋

    福祉の窓 (法律家に弱い福祉事務所) 私たちは、車を運転している時に、パトカーが近づいてくると、一瞬、ドキッとしますよね。 別に何も違反していなければ、怖がる必要がないのですが、日頃、交通規則を100%守って運転しているとは思っていないので、ついつい警戒感が出てしまいます。 これと同じ図式が福祉事務所と法律家の間に見られます。 どいうことかと言いますと、弁護士などが、保護を受けたい人に頼まれて、福祉事務所に同行することが最近はよくあります。 弁護士の名刺をみて、受付の人は内心ドキッとするというより、反射的に、嫌な気持ちが起きるそうです。要するに「面倒だな」という感じでしょうか。 私たちのような支援者に対してさえも、保護を受けたい人に同行して相談室に入ると、担当のCWによっては横にいる支援者を徹底的に無視したり、目を合わせないようにします。 この手のCWに共通していることは、CWとしての福祉

    福祉の窓 法律家に弱い福祉事務所 | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋
    gnarly
    gnarly 2009/05/10
  • 「いいです、大丈夫ですから」 | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋

    今日はおにぎり隊&夜回り。今夜も、たくさんの人が来てくれました。 おにぎりを配り終えて、しばらく情報交換(雑談とも言う)をしたあと、いつも通り3方向に分かれて夜回りを開始しました。一番人数の多い池袋駅構内(駅ナカ)を回ると・・・ 先々週、ダニやシラミでお困りだった方。その次の炊き出しの時に新しい衣類をお渡しし、先週はおにぎり配りの時に元気にみんなを仕切ってくれていたのですが、今週は疲れ果てていました。「先週は元気だったじゃないですか「ありゃ空元気だよ。空元気でも出さなきゃやってられっか」。物が喉を通らず、べても吐いてしまう。どんどんやせてきた、自衛隊にいた頃は60キロあった体重が今は30キロ台・・。問わず語りで話してくださいました。病院に行きましょう、と提案しても「行く気はない」。そうおっしゃる背景には、きっと私の想像を絶する様々な思いがあるのでしょう。 いろいろな方のところで話し込ん

    「いいです、大丈夫ですから」 | TENOHASI(てのはし) 「ホームレス」支援活動@池袋
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