たとえばきみは朝起きる。部屋は快適な湿度に保たれている。空気清浄機の湿度センサーが乾燥を感知して、設定の湿度になるまで働いているからだ(タンクに水を入れ忘れていなければ)。 6年後だとしよう。きみはもう小学生のはずだ。顔を洗って自分で着替えたり、お父さんとお母さん(わたしだ)と一緒に朝ごはんを食べたりする。今の、すごく赤ちゃんなきみからは想像もつかないけれど、うまくいけばそうなっているはず。 その時、きみのまわりには、どれだけのコンピューターがあるんだろう。 パンをいい感じに焼くのはもうトースターに任せられるだろうか。歯ブラシは歯のみがき残しくらいチェックしてくれるだろうか(でもブラシを口に持っていくのだけは自動化できない気がする。なんでか)。教科書はどれくらいタブレットで読めるようになっているだろう。文字を読むのが苦手な子のために、読み上げ機能なんかついているといいな。お父さんとお母さん