最後の晩餐の作り方(ジョン・ランチェスター) カテゴリ: 買った本・読んだ本 ミステリならおもしろく読めそうだなと思ったら、あらゆる書評が「ふつうの本じゃないから」「ダメな人はダメ」とおどかすのでますます期待が高まった。Amazonの解説にはこう書いてある。 発表されるや、そのすさまじい博覧強記に絶賛の嵐が吹き荒れた。汁気たっぷりの料理と才気たっぷりの文章の後には、必ず死体が付いてきます。各賞を総なめの問題作。 いやむしろかなりおもしろそうなんだけど? と思って読んだら、みんながおどかした意味がわかった。これはもう博覧強記ってレベルじゃねーぞ、です。超饒舌で、超冗長。くだいて表現すると、ものすごくお喋りで、ものすごく回りくどい。 井上ひさしの本(小説でも戯曲でもエッセイでも)を読んだことがある人なら、その内容を口述筆記バージョンにしてご想像ください。めっちゃ饒舌です(『吉里吉里人』がもっと