転売業者優遇の構図 国内最大手のチケット転売仲介サイト「チケットキャンプ」で高額転売するため、人気女性歌手のコンサート入場券を不正に入手したとして、京都府警サイバー犯罪対策課と西京署は11日、詐欺の疑いで、東京都渋谷区の同サイト運営会社「フンザ」の元社長(38)=千代田区=と、大阪市に拠点を置く転売業者グループの33~42歳の男3人を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。 チケット転売仲介サイトを巡っては、2020年に東京五輪・パラリンピックを控える中、チケット価格の高騰を招いているとして批判が強まっている。インターネットを通じた転売行為に関連し、サイト運営会社のトップや転売業者が書類送検されたのは初めて。 捜査関係者によると、元社長や男らは共謀し、昨年4月中旬、都内のチケット販売会社から、規約で禁じられた転売目的を隠した上で人気女性歌手のコンサートの電子チケット2人分(計1万960