霞が関をウォッチングしているマスコミの優れ者でさえその存在を知らない極めつけの経済産業省少壮官僚がいる。その人物は、同省産業技術環境局の瀧島勇樹技術振興・大学連携推進課長(2001年経産省入省)である。 同氏の名前を知ったのはつい先日のことだ。日本経済新聞(9月6日付朝刊)の一面トップに掲載された菅義偉官房長官インタビューを読み、同紙の大見出し「菅氏、デジタル庁検討へ」を目にしたことが契機となった。 寡聞にして、菅氏が4日夜のテレビ東京の「WBS(ワールドビジネスサテライト)」に出演、デジタル庁(仮称)創設に言及していたことは知らなかった。そこで「デジタル庁」構想であれば間違いなく経産省が関与しているはずと考えた筆者は日曜日の午前、敢えて同省幹部に電話した。 永い付き合いのその幹部は「この構想の根っ子となった本があります。『WIRED日本版』編集長だった若林恵という人物が編集した日経ムック
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