■定義 ◇『広辞苑』(岩波書店、1955年) 【やくざ】 (もと、三枚という博奕で、八(や)九(く)三(さ)の目が出ると負となったから)①役に立たぬこと。用をなさぬこと。また、そのもの。②ばくちうち。やくざもの。―-もの【やくざ者】①ばくちうち。②性行のおさまらぬ人。怠惰で役に立たぬ人。無頼漢。不良の徒。 【侠客】 強きをくじき弱気を助けることを標榜した任侠の徒。江戸の町奴に起源をもつ。多くは賭博、喧嘩渡世などをこととし、親分子分の関係で結ばれている。おとこだて。 【極道・獄道】 ①悪事を行うこと。また、その人。②放蕩な者を罵っていう語。女殺油地獄「―の与兵衛めも参り合せ」③人を罵る語。―-もの【極道者・獄道者】①悪人。②放蕩者。 【仁義】 ①(孟子の説)儒教で最も重んずる徳目で、博愛と事の宜しきにかなうことと。②江戸時代に、博徒・職人・香具師仲間に行われた親分・子分の間に道徳及び初対面の