住んでいる町の図書館・隣の市の図書館・近所の大学図書館と利用者カードを3枚も持っているような人間なので図書館にはよく行くのですけど、館内で何を借りようか物色している際、時折強烈に湧き上がる感情があります。 それは、「世界にはこれほど多くの『本』がある」ということへの深い絶望。 この世にはこれほどに沢山の本があり、そして俺がいま居るこの図書館にあるものすらその表面を掠めるだけであること。更にこれから先の未来にも無数の「本」が世に生まれ、これまでと同じように「図書館」に収められていくということ。 そして、俺がこれからの一生を全て読書に費やしてもせいぜいが町の図書館の蔵書を全て読破する程度が限界で 、この膨大な「本」の世界のほんの上澄みにしか触れられないという事。 これらの気持ちがない交ぜになり、目の前に横たわる書棚とそこに並ぶ本たちの圧倒的な存在感に本当に押しつぶされそうな気持ちになることがあ