▼前回はこちら 「人の心」を理解するデータ分析 解像度高める2つのフレームワーク 筆者も木田氏も、仕事の傍らでデータサイエンスを学び、その後にマーケターとしてのキャリアを歩んできた、いわば「両利き」のビジネスパーソンだ。ちなみに木田氏はNTT東日本、日本IBM、アマゾンジャパン、百貨店、通販企業などを経て、2018年に三井住友海上へデータサイエンティストとして入社し、21年10月に初代CMOに就任、23年4月から現職に就いている。 木田氏にまず聞きたかったのは「マーケティングとデータ分析の関係」だ。というのも、「マーケティング=お客さまの心の奥を解明すること」「データ分析=機械を使って数字から問題を解明すること」と捉えている人が多く、その2つを「正反対の関係だ」と指摘を受けることも少なくない。要は数字の羅列から、人の感情を読み解くことなどできないと思われるわけだ。 これに対して木田氏は、「