これからは文系でも数学の素養が必須になる時代。にもかかわらず、日本の私大文系ではいまだに「数学不要論」が幅を利かせています。この状況が続いているのには、大きく3つの理由があるようですが……? 文系なのになんで!? 数学が必修科目に 昨年末から本年前半にかけて大学、とくに文系学部における数学の入試や教育に関して、経済産業省、経団連、政府の教育再生実行会議などから数学重視の提言が矢継ぎ早に出されている。 経産省のレポートでは、先進各国における「数理資本主義」を報告する形で数学による経済への貢献が高いことを示し、「第四次産業革命を主導し、さらにその限界すら超えて先に進むために、どうしても欠かすことのできない科学が、三つある。それは、第一に数学、第二に数学、そして第三に数学である!」とまで述べている。 経団連は、「文系学生も数学を必修として学び、リベラルアーツの素養を身に付けるべきである」と訴えて