11月の米大統領選に関する世論調査で、民主党の候補指名を確実にしているジョー・バイデン前副大統領が共和党の現職ドナルド・トランプ大統領に対するリードを維持している。2016年の民主党候補ヒラリー・クリントンの場合と同じように、バイデンのリードも長続きしないと思えるかもしれないが、いくつかの要因からバイデンはクリントンよりもホワイトハウス奪還に向けて良い位置につけていると言えそうだ。 まず、バイデンの現在のリードは、クリントンや2008年と2012年のバラク・オバマのリードよりも大きくなっている。政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」による世論調査の平均値では、バイデンはトランプを平均9ポイント引き離している。 これは、2016年の今ごろ、クリントンがトランプに対して得ていたリード(4.5ポイント)の2倍だ。また、2008年7月のオバマの共和党候補ジョン・マケインに対するリードは5.