W杯にむけた、なでしこジャパンの選出会見。田嶋会長(右端)の左手の背後に、自ら“営業”してスポンサーになってもらった読売新聞(黄色枠)が名を連ねている(写真:アフロ) ’21年9月に開幕した、女子プロサッカーリーグの「WEリーグ」のスタートも田嶋会長の悲願だった。「なでしこジャパンを強くすることを第一に考えている」からこそ女子サッカーの普及にこだわり、プロリーグを発足させた。 「この女子リーグを通じて日本の社会を変えていけないだろうかということを提案したい」とした上で、「JFAは女性の社会進出なども常に考えている」と事あるごとに主張してきた。 ここ数年は毎年、数億円をなでしこ強化や女子サッカー普及の資金として「投資」してきた。ところが、コロナ禍が拍車をかける形でJFAの年間予算が厳しくなり自社ビルの売却を余儀なくされた。そんな状況の中で始まったスポンサーの更新契約交渉で、’07年から日本代