航空自衛隊のアクロバットチーム、「ブルーインパルス」が11日(日)沖縄県内の離島では初めて宮古島の上空で展示飛行しました。中国と台湾の緊張の高まりが指摘されるなかで行われた南西諸島での展示飛行に対し現…
選挙戦も大詰めを迎えつつある。各党がさまざまな公約を掲げる中、自民党は当初安倍首相が宣言した通り、9条への自衛隊の明記を公約に加えた。争点となっていた「交戦権の削除」は見送られたかたちだが、果たしてその妥当性は?東京外国語大学教授、伊勢崎賢治氏に伺った。(聞き手・構成/増田穂) ――今回の総選挙、自民党が9条に自衛隊を明記することを公約にしました。伊勢崎先生のご感想はいかがですか。 「自衛隊明記」を推進しているのは安倍さんですよね。これは基本的に今までの解釈改憲そのままです。9条はそのまま残して、自衛隊だけプラスで付ける、というもの。自衛隊に関しては国民が支持をしていますからね。まあ、国民の総意をそのまま形にする。ただそれだけです。 ぼくが安倍加憲を批判する理由は、英語の原文で見たときの9条2項との矛盾です。世界は英語原文で理解するのですから、英文での整合性を同時に考えなくてはなりません。
伊勢崎賢治氏「緩衝国家・日本の辺境、沖縄・北海道を完全非武装化、高度な自治を認め、信頼醸成の要とする道もある!」~10.14自衛隊を活かす会 出版記念講演会「非戦の安全保障論~ウクライナ戦争以後の日本の戦略」 2022.10.14 2022年10月14日、午後5時より、東京・衆議院第二議員会館にて、「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」の主催により、出版記念講演会「非戦の安全保障論~ウクライナ戦争以後の日本の戦略」が開催された。 『非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略』(集英社新書) 著者である柳澤協二氏(元内閣官房副長官補)、伊勢崎賢治氏(東京外国語大学教授)、加藤朗氏(元桜美林大学教授)、林吉永氏(元空将補、防衛研究所戦史部長)の4名が、それぞれ新著について語った。 伊勢崎氏は、「憂鬱な国内の話題から始めたい」とした上で、以下のように語った。 「『弁護士ドットコ
伊勢崎賢治氏(統合幕僚幹部学校教師・東京外語大教授)《講演》 (一部伏せ字に、そして多少抜粋しております。論旨についてはいっさい加工しておりませんー引用者註) 僕もたぶん、護憲派で、リベラルで、平和主義者…だという印象をもたれているかもしれませんが…違った側面もありまして、実は、僕は防衛省の自衛隊の先生です。もう10年やってます。ただの自衛隊ではありません。東京の目黒に統合幕僚幹部学校というのがあるんですね。陸海空の精鋭を育てる、高級課程というところで、幹部と候補生を10年教えてます。 なにを教えているか。戦争の勝ち方です。それを教える人がいないんです、日本には。なぜかというと、戦争にどう勝つかは、アメリカが考えるんです。自衛隊ってのは、非常にいいにくいんですけど、アメリカの二軍なんです。アメリカが考える戦略にどう従うか、ということだけをずーっと戦後7
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ロシアの「核恫喝」によって、核戦争の脅威が高まっている。その脅威は、冷戦下で最も緊張が高まったとき以来、経験したことがないレベルに達していると、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は警告した(2022年8月、ニューヨークの国連本部で開かれた核拡散防止条約再検討会議で)。 人類が全面核戦争に最も近付いたのは、1962年10月に発生した「キューバ危機」だと言われている。二大核保有国であった米国とソ連が核戦争の瀬戸際まで進んだ。「全面核戦争による人類の絶滅」という悪夢が、あと一歩で現実になろうとしていたのである。 今からちょうど60年前の出来事だが、筆者は最近、これを単なる「昔話」とは思えなくなっている。その理由は最後に述べるとして、まずは、世界中を核戦争の恐怖に陥れたキューバ危機を振り返ってみたい。 米軍の偵察飛行によって初めて明らかになったソ連軍の準中距離弾道ミサイルR-12の発射基地(JF
日本で使われている農薬の出荷額でもっとも多いのが除草剤のクリホサートだが、その次が有機リン系農薬、そしてネオニコチノイド系農薬(ネオニコ)と続く。 有機リン系は80年代に登場した農薬で、ADHD(注意欠陥・多動性障害)との関係が問題になって各国が禁止したが、日本では今もよく使われている。ネオニコはその後に登場した最新の殺虫剤で、今ではお茶や果実をはじめ、ほとんどの野菜に使われ、検査すると必ず検出されるというポピュラーの農薬である。 ミツバチの大量死から明らかになった人間への毒性 この殺虫剤薬の特徴は、昆虫の中枢神経を狂わせて殺してしまう神経毒性にある。当初、昆虫には強く作用し、人間には毒性が低いので安全だと言われた。ところが、ミツバチの大量死に関係しているらしいと分かって注目が集まり、多くの人が研究を続けるうちに、ここ数年、人間にも毒性があることが明らかになってきたのだ。 ネオニコはミツバ
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