(ニューヨーク)-ポル・ポト政権が崩壊して30周年になるが、カンボジアの不処罰文化は依然として根強い、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日述べた。ポル・ポト政権の高官やポル・ポト政権時代の2百万ともいわれる人びとの犠牲に最も責任がある者を裁くため、国連の支援を受けて設立された法廷を、フン・セン政権は妨害し続けている。 法廷が活動を開始してから3年以上が経過し、概算5000万ドルが使われたにもかかわらず、ポル・ポト政権の責任追及のために設立されたカンボジア特別法廷は、公判を開廷できないままだ。 「30年が経過してなお、20世紀における最も残忍な政権が犯した犯罪に対して、誰一人、法の下、処罰されていない」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長ブラッド・アダムスは述べた。「これは偶然ではない。当初、10年以上にわたり、中国と米国が、責任追及の努力を妨害した。そして、この10年は、フン・セン