2018年度の卒業論文で宮古島の水環境を紹介します。 亜熱帯宮古島における地下水中の硝酸態窒素濃度の経年変化の解析 宮古島の地下水中の硝酸態窒素濃度の経年変化から、人間活動との関係を洗い直し、投入されたサトウキビ畑への窒素肥料が主な原因であることを明らかにした。現地調査と報告書から作物の種類、肥料の購入量、サトウキビ畑等の耕地面積と収穫面積、収穫量、降水量などを時系列に並べ、地下水中の硝酸態窒素濃度との関係を解析した。そして、文献から沖縄におけるサトウキビ農業の動態をまとめ関係を求めた。このような解析を水の環境史、水の文化史的な方法として新たに試みた。 地下水中の硝酸態窒素濃度は宮古島市地下水水質保全調査報告書と宮古島市上下水道部の浄水月報の資料を使用した。現地調査においてパックテスト(硝酸イオン)により、資料と比較検討をおこなった。その結果、同様の値が出たので資料の値を使用した。 図3.