東京都議会は閉会日の25日午後、本会議を開き、塩村文夏(あやか)都議(35)へのヤジ問題を受けて、都議会が信頼回復と再発防止に努める姿勢を示す決議案を可決する。 ただ、ヤジを認めた鈴木章浩都議(51)以外のヤジの発言者についての調査を求める2案は否決される見通しで、議会が自浄作用を発揮しないまま幕引きを図った形となる。 都議会の各会派は当初、全会一致で可決するために決議案を一本化する方針だったが、調整が難航。24日午後2時半開始予定だった議会運営委員会は、6時間近く遅れて同日夜に開催され、最終的に3本の決議案が出されることになった。 3案のうち、最大会派の自民党と公明党などの決議案は可決される公算が大きい。この案では、今後の調査継続については触れず、「今回の事態を真摯(しんし)に受け止め、都議会の信頼回復及び再発防止に努める」と述べるにとどめている。