ロシア政府は、ウクライナ情勢を受けてフランスが引き渡しを延期していた大型軍用艦の購入を断念することを明らかにし、ロシア側が求める補償金の支払いを巡って、今後フランスとの交渉は難航することが予想されます。 これについて、ロシア政府の軍事産業委員会のボチカリョフ副委員長は26日、「強襲揚陸艦は輸入しない。あとは補償金について話し合うだけだ」と述べ、購入を断念することを明らかにするとともに、独自に揚陸艦を建造する考えを示しました。 ロシアの有力紙「コメルサント」によりますと、ロシア側は、契約に基づき、すでにフランス側に支払った金額に加え、乗組員の訓練や港の整備の費用まで補償すべきだとして、フランス側が提示した返金額よりも、およそ500億円多く要求しているということで、今後フランスとの交渉は難航することが予想されます。 ロシアが購入する予定だった強襲揚陸艦を巡っては、ロシア極東のウラジオストクへの