昨年春、俳優の坂口憲二さんが「特発性大腿骨頭壊死症」という難病のため芸能活動の無期限休止を発表してから9カ月以上が過ぎた。難病はあまり知られることがなく、著名人の発病・公表によりその病を知ることが多い。 坂口さんの病気は大腿部のつけ根にある大腿骨頭へ血液が通わなくなり、骨の組織が壊死。重症化すると、歩くのもままならなくなってしまうものだという。坂口さんはアメリカでの人工股関節手術も考えていると最近のニュースが報じていた。しかしその治療費は500万円から600万円かかるという。 坂口さんは芸能活動休止後、快方に向かっているとも、女性誌などで近況が報じられているが、そもそも「難病の定義」だが、厚生労働省ではこのように定義している。 〈原因不明で、明確な治療法がなく、患者が少なく、長期療養が必要な病〉 医療費助成の対象となる「指定難病」の数は、段階的に増えており、その患者数は約150万人ともされ