【カイロ=佐藤貴生】エジプトの首都カイロの南西部で20日、警官隊が武装集団に襲われて銃撃戦となり、ロイター通信によると警官ら少なくとも52人が死亡した。犯行声明は出ていない。エジプトではイスラム過激派の武装集団が警察や軍などを襲撃する事件がしばしば起きている。 治安当局によると、現場はギザ県のバハリア・オアシス周辺。警官隊が20日、武装集団のメンバーが潜伏しているとみられるキャンプへの襲撃作戦を行おうとした際、迫撃砲や爆弾などによる逆襲を受け、銃撃戦となった。 ロイターは治安当局者の話として、キャンプに潜伏していたのはイスラム組織「ムスリム同胞団」と関連がある組織のメンバーだと伝えた。 エジプトでは、北東部シナイ半島でスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の傘下にある組織が、警察や軍を襲う事件が断続的に起きている。昨年12月以降は、カイロや北部アレクサンドリアでキリスト教の一派、コプト教の