最近のインドの話題では、「ヒンドゥー・ナショナリズム」というキーワードが良く出てくる。 まあ意味はググるなり何なりしてもらえばいいのだが、簡単に言うとヒンドゥー教原理主義であり、インド版アーリア人至上主義である。分かりやすい側面としては、イスラム教徒の弾圧・追放。中国でいう中華思想に近いかもしれない。 多文化・多言語の国がひとつにまとまるためには、何か、そのために掲げるお題目が必要なわけだが、インドは宗教を掲げているわけだ。 で、それについての本が最近出たので、ちょっと読んでいた。 これはこれで、時事ネタの解説本としては面白かったので、興味のある人はぜひ。 「モディ化」するインド―大国幻想が生み出した権威主義 (中公選書) - 湊一樹 で、その流れから、同じく「ヒンドゥー・ナショナリズム」の歴史について書かれた本を手にとった。 最近文庫化されて復刊したらしい「アーリヤ人の誕生」という本。こ
![人文学者はなぜ著書で愚痴るのか。インド研究の世界と「アーリヤ人の誕生」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/958d72741598fe362974b054f4d41510eafd5a88/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2F55096962.up.seesaa.net%2Fimage%2Fimage0-7c88f.png)