月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。 松尾芭蕉「奥の細道」より天才もひれ伏す大天才の共通点、それは常人には決して見えない「景色」が見えていることのようだ。 「週刊現代」2013年4月20日号より みなさん、こんにちは。 最近、例の保江邦夫博士から2冊本を頂いた。一つは、「量子力学と最適制御理論」 もう一つは「It Appears!」という、保江博士の1993年までの物理学の論文集(非売品)である。ありがとうございました。 (あ)前者は、いわゆる朝永振一郎流やファインマン流やちまたに溢れかえる量子力学の教科書とはまったく異なる立場から、量子力学を再構成したという、「ネルソン−保江の確率場の量子化」の量子力学の教科書である。世界でもおそらくこの立場で書かれた量子力学の教科書はこれしかない! この立場の量子力学は、普通の量子力学の立場からすれば、それと比較すれば、「裏返し」になる。