3月刊『深夜のラジオっ子』(村上謙三久著)の新刊紹介エッセイを公開します。 ご自身をラジオ番組をやられていた加藤千恵さんのラジオ愛あふれる文章ですので、ご覧くださいませ。 藤井青銅、田家秀樹、鶴間政行、石川昭人、伊福部崇、大村綾人、長田宏、奥田泰、辻村明日香、チェ・ひろし。 並んだ人名を見て、一人も知らないなあと思う人がいる一方、思わず声をあげて反応しそうになる人もいるのではないだろうか。わたしは完全に後者で、全員ではないが、彼らの名前を何度となく耳にしてきた。なので目次を読んだだけで、早くページをめくらなくては、と焦ってしまったほどだ。 彼らの共通点は、構成作家であるということ。中には、構成作家というより放送作家と言われるほうがしっくりくると話している人もいるのだが、この本に従い、構成作家という呼び名で統一したいと思う。 そしてさらなる共通点として、彼らはいずれも深夜ラジオで活躍している