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ブックマーク / sai-zen-sen.jp (18)

  • 大塚英志インタビュー 工学知と人文知:新著『日本がバカだから戦争に負けた』&『まんがでわかるまんがの歴史』をめぐって(1/4) | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    2017年10月26日 18:04 大塚英志インタビュー 工学知と人文知:新著『日がバカだから戦争に負けた』&『まんがでわかるまんがの歴史』をめぐって(1/4) 【聞き手】 碇学 【提供・制作】 大塚八坂堂 ・80年代以降の角川書店のプラットフォームがメインで書かれなかった理由とは ---- 新刊の星海社新書『日がバカだから戦争に負けた 角川書店の教養の運命』とKADOKAWAから発売になる『まんがでわかるまんがの歴史』についてお話を聞かせていただきます。 最初に『日がバカだから戦争に負けた 角川書店の教養の運命』は先日まで『角川書店と「教養」の運命 プラットフォームから工学知へ』というタイトルでしたが発売前になって急遽変更になりました。これはやはり今回の選挙と関係がありますか? 大塚 うん、選挙は直接には関係ないけれど、ああ、何で、こんなになっちゃったんだろうね、っていう文脈に

    大塚英志インタビュー 工学知と人文知:新著『日本がバカだから戦争に負けた』&『まんがでわかるまんがの歴史』をめぐって(1/4) | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
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    gogorou 2017/10/30
  • 空の境界 the Garden of sinners | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    同人小説から誕生し、歴史と伝統の講談社ノベルス化での大ヒット。そしてアニメの公開スタイルの流れを変えた、前代未聞の「全七章・全七部作」の劇場アニメーション化——。 ゼロ年代の伝説中の伝説となった小説『空の境界 the Garden of sinners』を、満を持してついに漫画化。 新たなる奈須きのこワールドを、新鋭・天空すふぃあが描破・創造する! 著者 天空すふぃあ イラストレーター・漫画家。『闘真伝』のコミカライズを手がけたほか、ゲーム『あさき、ゆめみし』にもキャラクターデザインと原画で参加した。 オフィシャルサイト : http://shin-kuu.sakura.ne.jp/ 作者のTwitterアカウント #空の境界 原作 奈須きのこ ゲームシナリオライター・小説家。ノーツ所属。シナリオを手がけた主なゲームに『月姫』『Fate/stay night』『Fate/hollow at

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    gogorou 2016/02/27
  • 【第2回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    メディア収斂論と表現の<最適(バカ)>化 大塚英志 連載を再開するにあたり、メディアミックス、という、出版の世界でいえばとうに死語であり、しかし、あまりにルーティン過ぎて日常化している現象について、何故、今更、問題とするのかについて少し書いておく。 そもそもメディアミックスが日のメディア産業で「流行」となったのは80年代の角川春樹(かどかわはるき)による角川映画であり、むしろこの考え方に積極的だったのは徳間書店の徳間康快(とくまこうかい)だが、彼らのやったことは出版社などの異業種資によって、衰退した大衆映画を「復興」することにあった。その中心に歴然と映画が存在し、角川映画であれば主演女優が、作品のまさに主題を歌詞に織り込んだ文字通りの主題歌を歌った。徳間康快が大映を買収したのは映画産業の救済であり、「角川映画」として大映の遺産を自社ブランドに躊躇なく取り込むことのできる現在のKADOK

    【第2回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
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    gogorou 2014/10/01
  • 【第1回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    教養の運命 大塚英志 教養、ということばがかつてあった。歴彦(つぐひこ)は「インテリジェンス」ということばとしてタイム社の副社長からこれを聞いた。 面倒だが、まず、「教養」から始めたい。 そして、ここで、教養ということばを試みでウィキペディアでの記述のされ方を確かめてみる、と記した時点で、ぼくは既に「教養」とかつて呼ばれたものの変質を実は端的に物語ってしまっている。つまり、一つのことばから何かしらの議論を組み立てようとした時、かつては「辞書」からそのことばの定義なり語源を拾い出して議論を組み立てていく、というのが一つの作法としてあったからだ。だが恐らくある年代にとってはもはや「辞書を引く」という行為そのものが消滅しているにちがいない。例えば「辞書」の代名詞であった岩波書店の『広辞苑』もまた、「辞書」という書物の形以外にCD─ROM、電子ブック、電子辞書、携帯電話端末のサービスという形で書物

    【第1回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
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    gogorou 2014/06/25
  • 「角川歴彦とメディアミックスの時代・序」 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    モニターとしてのブラウン管 大塚英志 始まりは一冊の雑誌だった。まずそういう話からしよう。 1970年の夏、角川歴彦(かどかわ つぐひこ)はアメリカにいた。父の会社である角川書店に入社して4年が過ぎていた。 若者たちの政治の季節が終わろうとしていた。その頃の時代は、多分、今よりもずっと若者たちと政治が近かった。 歴彦は1943年生まれだから、その時は二十代の後半になっていた。もう幾年か生まれるのが遅ければ、団塊世代とか全共闘世代と呼ばれていたはずだ。戦争が終わり、ようやくやってきた平穏な時代となった1940年代後半、いわゆるベビーブームがやってきた。1947年から'49年までの3年間に生まれた子供は毎年年間260万人を超え、3年間で延べ806万人である。2000年代に入ってからは年間の出生数は110万人を割っているから、今と比べれば2.5倍多い。数としては圧倒的多数の世代より、歴彦は少し早

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    gogorou 2014/06/04
  • 大塚英志緊急寄稿「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    星海社ウェブサイト『最前線』において6月中旬の開始を予定している大塚英志氏の新連載『角川歴彦とメディアミックスの時代』の公開に先駆けまして、大塚氏から緊急寄稿がありましたので急ぎ僕のブログを通じて公開いたします。タイトルは「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」。 先日発表されたKADOKAWA・DWANGOの誕生が放つ巨大な重力から逃れて生きることは、ライトノベル漫画、アニメ、ゲーム、ネットなどのただ中で生きている僕たちにとってはほぼ不可能な状況になることでしょう。だからこそ、僕たちはたった今、個人個人が真剣にこのKADOKAWA・DWANGOの合併劇について考えるべきなのではないでしょうか。そういった意味で、この緊急寄稿は必読のテキストであると考えます。 また、新連載『角川歴彦とメディアミックスの時代』では、「メディアミックス」の誕生の原点とされる80年代史と角川源義、

    大塚英志緊急寄稿「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
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    gogorou 2014/05/17
  • 2013年のゲーム・キッズ | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    2013年のゲーム・キッズ 700万PV突破の怪物コンテンツ! こうしてにできて、感無量の気持ちです。「真説・謎と旅する女」の衝撃、ぜひ手にとってお確かめを。表現の新次元へ! 星海社・今井 1999年のゲーム・キッズ(上) "この一冊があれば、未来へいける。"作品を通じて未来を予言し続けてきた渡辺浩弐の描く、定められた"未来"。最前線内の別ページにて、試し読み公開中! 星海社・今井 2000年のゲーム・キッズ(上) 「電車を乗り過ごす」、「寝を忘れる」、「気づけば朝」......中毒者続出! 渡辺浩弐の描く、5ページ×50篇の、ショートショートSF! 伝説的傑作、ここに復刊! 星海社・今井

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    gogorou 2012/11/06
  • 【特別版&朗読】『2013年のゲーム・キッズ』始動!! | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    11/6(火)より、『2013年のゲーム・キッズ』の連載が、最前線でスタートします! 渡辺浩弐さんの、書き下ろし完全新作です! イラストはもちろん竹さん! こちらも、新たなイラストを描き下ろして頂きました! これまでも、Twitterで『死ぬのがこわくなくなる話』を連載する等、 常に新しいチャレンジを続けてきた渡辺浩弐さん(と星海社)。 今回も、様々な趣向を凝らし、『2013年のゲーム・キッズ』を盛り上げて参ります。 【趣向その1】Web限定エディション 11/6(火)の連載開始とともに公開するお話は、Web限定エディションとなる特別版! Webだから読める『ゲーム・キッズ』として、お届けします。 これまでのゲーム・キッズとは打って変わって、かなり明るいというか、リア充なお話です。 読んだ方は、画面の前でニンマリして、人におすすめしたくなること請け合い! 公開を、お楽しみにお待ちくださいま

    【特別版&朗読】『2013年のゲーム・キッズ』始動!! | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
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    gogorou 2012/11/05
  • 1999年のゲーム・キッズ | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    この一冊があれば、未来へいける。 ソーシャルネットワーク、スマートフォン、バーチャルアイドル、クラウドコンピューティング、ゲーミフィケーション、情報統制、そしてライフログまで......、世界の光と影に顕在し、潜在する、当たり前としての"現代"は、自身の作品を通じ、未来を予言し続けてきた作家/渡辺浩弐の描く、定められた"未来"だった----! 著者 渡辺浩弐 ゲーム制作会社(株)GTV代表を務める。代表作に「ゲームキッズ」シリーズ、「プラトニックチェーン」シリーズ、『怪人21世紀中野ブロードウェイ探偵 ユウ&AI』、『吐田君に言わせるとこの世界は』、『iKILL』などがある。 作者のTwitterアカウント #ゲームキッズ Illustration 竹 イラストレーター。が好き。 #ゲームキッズ

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    gogorou 2012/07/17
  • 虚淵玄の幻の傑作『白貌の伝道師』をあきまんが描く! | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    全国の虚淵玄&あきまんファンの皆様、お待たせ致しました——! 2004年末に発売された虚淵玄さん(@Butch_Gen)の幻の傑作『白貌の伝道師』、作の星海社FICTIONSでの刊行が決定致しました! しかも今回、あの『ストリートファイターII』のキャラクターデザインをはじめとするカプコンの傑作や、『∀ガンダム』のキャラクターデザイン等々、数多くの作品で知られるあきまんさん(@akiman7)にイラストを描いていただけることになりました! 虚淵玄が紡ぎ、あきまんが彩る『白貌の伝道師』——、これほど心躍る組み合わせもなかなかないのではないでしょうか! 作のイラスト作業はあきまんさんのUstream『あきまんTV』でも折にふれて配信して頂けるとのことですので、あきまんさんのtwitterやUstをチェックしていると、作業風景を見ることができるかもしれません。僕らも気づいたらツイートさせてい

    虚淵玄の幻の傑作『白貌の伝道師』をあきまんが描く! | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
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    gogorou 2011/10/29
  • 渡辺浩弐『iKILL』1 猿は猿を殺さない Illustration/ざいん | 最前線

    ウェブ上に蠢く処刑システム「i-KILLネット」の管理人・小田切明の終わりなき“仕事”の果てに待ち受けるものは……!? シリーズスタートを記念して「最前線」のフィクションズページにて“期間無期限”で“完全公開中”! 小田切明(おたきりあきら)は檻(おり)の前に立っている。 鉄格子の向こう側に、小さな猿(さる)が1匹しがみついている。 鈍色(にびいろ)の棒の隙間(すきま)に顔を押しつけて、小田切のことを見つめている。 やがて白い歯を剝(む)く。金属を爪(つめ)で搔(か)くような声で、けたたましく鳴く。 それは夢だった。小田切は夢をみながら、それが夢だと気づいていた。しかしそのことよりも、自分の中に湧(わ)き上がる怒りの方が重要だった。 猿の動きが、表情が、声が、むしょうにかんに障(さわ)るのだ。汚らしい毛に包まれたその小さな体を両手でぐっと摑(つか)みたかった。首をへし折り、手足を引きちぎり

    渡辺浩弐『iKILL』1 猿は猿を殺さない Illustration/ざいん | 最前線
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    gogorou 2011/05/22
  • 竜騎士07&はるかぜちゃん『はるかぜのふく頃に』#04 対談@秋葉原 Part 3 | 最前線

    春の気配漂う3月のある日、秋葉原でひとつの出会いがありました。『ひぐらしのなく頃に』の作者である竜騎士07と、Twitterでの都条例反対ツイートで注目を集めた、子役の”はるかぜちゃん”こと春名風花さん。はるかぜちゃんが『ひぐらし』の大ファンというきっかけから実現したこの出会いから、歴史的対談に入る前のひととき――。秋葉原を散策する2人のうららかな春の日をお楽しみください。 ―― はるかぜちゃんからも、質問ガンガンお願いします! はるかぜちゃん ええと……あっ、そうだ! 梨花(りか)の詩(『ひぐらし』各編の冒頭にあるフレデリカの詩)の意味を聞きたかったんですけど。 竜騎士07 (漫画版を広げながら)えっと……これですか? はるかぜちゃん はい、そのやつです。蛙(かえる)の死ぬ意味を聞きたくって……。 竜騎士07 祟殺(たたりごろ)し編の「井戸の中の蛙は幸せでした」ってやつですね。 はるかぜ

    竜騎士07&はるかぜちゃん『はるかぜのふく頃に』#04 対談@秋葉原 Part 3 | 最前線
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    gogorou 2011/04/28
  • 竜騎士07&はるかぜちゃん『はるかぜのふく頃に』#03 対談@秋葉原 Part 2 | 最前線

    春の気配漂う3月のある日、秋葉原でひとつの出会いがありました。『ひぐらしのなく頃に』の作者である竜騎士07と、Twitterでの都条例反対ツイートで注目を集めた、子役の”はるかぜちゃん”こと春名風花さん。はるかぜちゃんが『ひぐらし』の大ファンというきっかけから実現したこの出会いから、歴史的対談に入る前のひととき――。秋葉原を散策する2人のうららかな春の日をお楽しみください。 はるかぜちゃん 竜騎士さんの『ひぐらしのなく頃に』は、キャラのしゃべり方が文章だけでも、全員誰なのかわかりますよね? そういう文章はどこから出てるんですか? 竜騎士07 そうですねぇ……私がこれまで読んだ作品から来てるんですけど、基的に書いてるのは文字しかない世界じゃないですか。アニメなんかと違って、誰かの顔が出てくるわけじゃないから、誰がしゃべってるかわからない。 はるかぜちゃん はい。 竜騎士07 だけど、いちい

    竜騎士07&はるかぜちゃん『はるかぜのふく頃に』#03 対談@秋葉原 Part 2 | 最前線
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    gogorou 2011/04/23
  • 竜騎士07&はるかぜちゃん『はるかぜのふく頃に』#02 対談@秋葉原 Part 1 | 最前線

    春の気配漂う3月のある日、秋葉原でひとつの出会いがありました。『ひぐらしのなく頃に』の作者である竜騎士07と、Twitterでの都条例反対ツイートで注目を集めた、子役の”はるかぜちゃん”こと春名風花さん。はるかぜちゃんが『ひぐらし』の大ファンというきっかけから実現したこの出会いから、歴史的対談に入る前のひととき――。秋葉原を散策する2人のうららかな春の日をお楽しみください。 ―― フォトセッションお疲れ様でした! ここからは、シャッツキステさんをお借りしての対談です。引き続きどうぞよろしくお願いします。 竜騎士07 こちらこそよろしくお願いします。 はるかぜちゃん おねがいします! ウフフフフ(笑)。 ―― まず、この企画のきっかけについてお話ししたいんですが……実は講談社BOX版の『ひぐらしのなく頃に』を担当させていただいていた頃にさかのぼるんですよ。あれって、1冊あたり1000円超える

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    gogorou 2011/04/15
  • 竜騎士07&はるかぜちゃん『はるかぜのふく頃に』#01 スペシャルグラビア「はるかぜちゃん、はじめての秋葉原」 | 最前線

    竜騎士07&はるかぜちゃん『はるかぜのふく頃に』#01 スペシャルグラビア「はるかぜちゃん、はじめての秋葉原」 | 最前線
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    gogorou 2011/04/08
  • 『最前線セレクションズ』 | 最前線

    ここから文です。 自分がやってるレーベルのシリーズをあげるのは、ポジショントーク丸出しなんですが、当に面白いのだから仕方ない。自分は評論家ではなく作り手なので具体的なことは書きませんが、現在のラノベの一つの流れの中で間違いなく一番先端にいるという気がします。内容的に賛否両論あるだろうけれど、これからも異様に濃密なギャグを繰り出し続けるシリーズになってほしいです。 もう一つ、自分が連載している雑誌のほうから。タイトルがすべてを物語っているギャグ漫画です。最初のうちは、この設定では、そんなに長くギャグをできないだろうと思っていたのですが、なんかどんどんディープになって止まる様子がない。むしろ、雑誌との連動でどんどん悪ノリが進んでいる。読むのが不快な人のために雑誌に切り取り線をつけるというネタまでやったのには、すごいとしか言いようがないです。雑誌自体にここまで愛されているのがわかる漫画って、

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    gogorou 2011/02/08
  • 乙一『ベッドタイム・ストーリー』 Illustration/釣巻和 | 最前線

    子どものころ、眠りにつくとき、母がベッドのそばに腰かけて、おとぎ話をしてくれた。 今は、椎名(しいな)が僕の横で、ベッドタイム・ストーリーを語ってくれる。 彼女の声に耳をかたむけて、僕は、身をゆだねる。 彼女の声を、どこまでも持っていく。 どこまでも、どこまでも……。 夜のむこうまで……。 彼女の声を……。 椎名というのは苗字(みょうじ)で、名前は、アカリという。趣味は物語をつくって小説にすること。それと、占星術だ。といっても、彼女の書いた小説を読んだことはないし、占ってもらったことも一度だってない。彼女は大学の一年後輩である。椎名と僕は、ある【土曜日】に知り合って、話をするようになり、学でいっしょにご飯をべ、帰り道をならんであるくようになった。その椎名が、ここ最近、僕が眠れないとき、枕元でベッドタイム・ストーリーを聞かせてくれる。内容は、おとぎ話というよりも、宇宙に関するほら話だ。

  • 『坂本真綾の満月朗読館』 | 最前線

    文学の過去の名作、そして未来の名作を、坂真綾があなたのために朗読する──満月の夜だけに。そんなコンセプトのもとに、2010年の9月からの4ヶ月間、満月の夜を彩り、新しい文学体験をお届けしてきた『坂真綾の満月朗読館』が、星海社FICTIONSより“星海社朗読館”として書籍化されます。フルカラーブック+朗読CDの豪華仕様であの満月の夜を閉じこめ、あなたの部屋にお届けします。 幼少より劇団の子役として活躍。15歳から、格的に音楽活動を開始。ナチュラルなボーカルと、瑞々しい感性で生み出す詞・曲が各方面から高い評価を受ける。2010年、デビュー15周年をむかえ、日武道館でのライブは1万3千人を動員。2011年アルバム『You can’t catch me』では初のオリコン1位を獲得、ライブツアー『You can’t catch me』全10公演を開催。音楽以外の分野でも、舞台(2003年

    『坂本真綾の満月朗読館』 | 最前線
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