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ブックマーク / fukushimak.iza.ne.jp (9)

  • チベット特集:殺劫とはチベット語で文化大革命の意:イザ!

    ■以前、このブログでも取りあげたチベット族の女流作家・ツェリン・オーセル(唯色)さんの著書「殺劫」の邦訳が夏頃、出版されるそうだ。当は3月にも出版だったんだが遅れている。この翻訳を担当しているのはやはり私の友人大阪在住の中国人、劉燕子さん。オーセルさんとは劉燕子さんに紹介されて知り合ったのだ。 ■劉燕子さんは、かつては日中両国語文学雑誌「藍・ブルー」(すでに停刊)の編集者。普通中国人の翻訳家は、日語の中国語に訳す仕事が多いが、彼女の場合、中国の良書を日語に訳す仕事をしている。中国人としてどんなを日人に読んで欲しいか、そういう観点で翻訳の仕事を選んでいるという。彼女のこれまでの訳書は劉振雲の『温故一九四二』(中国書店)、廖亦武の『中国低層放談録』(中国書店)など地味だが、これぞ良書というものばかりだ。 ■そんな彼女が今、絶賛して勧めるのが『殺劫』なのである。普通の中国人なら国

  • 6カ国だよ!全員集合 :イザ!

    ■6カ国協議が10日からはじまりました。今世紀最大の茶番もいよいよ大詰め? 一応、北朝鮮の核計画申告の検証方法が議題の中心、完全なる核放棄、などと立派な見出しがついてますが、ありえない、うそばっかり、と誰もが不信感一杯なのに、きちんとまじめに協議するんですね。国際政治ってすごいなあ、と思います。麻雀でいうなら、米朝がコンビ打ちでいかさまやってるんだけれど、中国がむかつきながらも、今後の付き合いを考えて見逃して原点維持、日だけがまんまとカモになってハコテンになっちゃうみたいな感じでしょうか。ロシアは外馬で勝って、韓国麻雀のルール知らないので授業料を払って見学。 ■でも雀荘(国際社会)でいかさまやったら、出入り禁止ですよ~、ふつう。 ■さて、6カ国協議がはじまると北京特派員は、「他のアポいれるな、待機」と命令がくだり、張り番か、会見場で待つのが主な仕事になります。正直、あまり楽しい仕事

  • 憤青、怒りの書き込み(結構だいたん、と思ったらサイト閉鎖!かわいそう,):イザ!

    ■東シナ海ガス田の共同開発合意は、日にとっては半歩前進程度の感覚しかないかもしれないが、中国人、特に愛国的民族主義憂国青年たち、「憤青」たちは相当ショックのようで、昨日の夜ごろから反日愛国系のサイトでは掲示板が荒れている。とくに、「中国民間保釣(尖閣防衛)連合会」の掲示板には、大規模デモを呼びかける以下のような大胆な書き込みがあった。とりあえず、翻訳版をごらんあれ。 ■引用開始 (http://www.cfdd.org.cn/bbs/viewthread.php?tid=55270) ■当時、小泉(純一郎元首相)を抗議していた熱血青年たちはどこへいった?行動を起こせよ!お前らの国家利益は執政党にさっさと売っぱらわれたよ!!!何が協議よ、何が共同開発よ、自分たちの統治を維持するために、権威を失い国家を辱めてもいいってか、売国協議に署名してもいいってか、国家利益を顧みなくていいってか、

  • チベット騒乱:燃え上がる愛国心の火は、次ぎはどこに引火する?:イザ!

    ■まだこのテーマでひっぱるのか、と思われるかもしれないが、またまたチベットネタです。中国では、このチベット問題が、愛国運動に転じている。こういう雰囲気、2005年の反日デモ以来かな。いや、それ以上に強烈かも?コメント欄に紹介されていたが、「五輪支持、チベット独立反対」を表明する「紅心china」運動、つまりMSNユーザーがハンドルネームのあとに♡chinaをつけるキャンペーンに参加者数は18日現在、600万人をこえているそうだ。19日にはパリ、ロンドン、ベルリンで万人単位の華人によるデモが呼びかけられている。 ■ただし、これはネット上の印象。実際に街行く北京庶民がみなチベット問題に関心があるかと、捕まえて聴くと、結構何も知らない人も多いのでギャップはある。ケンタッキーやカルフールが閑古鳥ないている、という様子も今のところない。ただ、ジャッキー・チェン氏やチャン・ツィイーさんら、華人スター

  • 偏向報道と報道統制、どっちが罪深い?:イザ!

    ■前回エントリーで、中国の超有名サイトの「アンチCNN」の方からいただいたコメントは興味深かった。というのも、中国で突如燃え上がった「アンチCNN」世論、そしてこれに対して南方都市報論説委員の長平氏が4月3日に発表した「報道統制」に関する呼びかけの論評、それを受けての「長平は売国奴!」といった反論など、最近の一連の偏向報道と報道統制を巡るネット上の議論は、私のような〝偏向報道記者〝にはいろいろ深く考えさせられることがあったのだ。 ■ちなみにこの長平氏は12日、VOA(ボイス・オブ・アメリカ、米国営短波放送)から「報道の自由防衛賞」を贈られた。改めて南方日報集団はすごい、と思うよ。こういう記者がいるんだから、中国の報道と言論の未来は、やはりいい方向に進んでいると思う。 ■というわけで、今回のエントリーは、チベット問題とは少し距離を置いて、報道の質を考えてみよう。アンチCNNサイトと、長

    gohshi
    gohshi 2008/04/15
    ちょいずれるが、ネパールの映像をチベットってテロップ付けて流したメディアってあったの?俺が見たのはノンテロップの映像ばかりで、その点では確かに誤解を招きかねないものではあったけど
  • プンツォク・ワンギェル氏はかつてこういった…。:イザ!

    ■日に暮らす中国人の友人からメールがきた。日中文学の仕事をする彼女は著名チベット女流作家の唯色さんの親友だ。「彼女と電話で話ながら泣き崩れた」。私も。きのうはさすがに涙がでた。 ■青海省にくらす日人学者・阿部治平さんからもメールがきた。彼はチベット族の中にどっぷりはいり、チベット族革命家のプンツォク・ワンギェル氏の伝記を日人としては初めて書いた人だ。このについては、回を改めて紹介する。良書だよ。 ■その彼は、この騒乱(暴動)について、ダライ・ラマ14世とまったく関係ない、との見解だった。完全同意。デモの最中に「ダライ・ラマ万歳」と叫んだりする僧侶がいたという話しだが、「ダライ・ラマは最高位の活仏のことであり、南無阿弥陀仏!と叫ぶのと同じ」だそうで、この僧侶が特に過激な独立派だとは思えない。 ■「チベット独立!」というスローガンを掲げる僧侶もいたそうだが、彼らはむしろ、ダライ・

  • 食の安全学再び:真実とメンツの間にある問題:イザ!

    ■毒ギョーザ事件で、中国公安が思いっきり挑発的な記者会見を開いたため、日の警察もかなり気でおこっている?これについて、同日28日の中国外交部の定例会見で、劉建超報道官は「この問題で両方ともケンカ(口水戦)すんなよ~」と、なんとなくあきれた反応を示しており、まずい方向にいっている、と外交部としても感じているもよう。 ■コメント欄にもあったが、中国の港では、いま検疫待ちの対日輸出品が山積みだ。中国では2月15日以降、対日品輸出の検疫の厳格化が通達され、先日、王大寧・輸出入品安全局長は「きちんと検疫を厳格化しましたよ」と胸を張っていたが、この検疫の複雑化、厳格化で港で輸出貨物の出荷が事実上とまっているわけだ。もっとも、まだ通達がでて2週間あまりなので、ポジティブリスト導入のときほど深刻せっぱつまった感じではなさそう? ■これで「ギョーザで騒ぐ日人への報復のための嫌がらせか!」とい

  • 記者証が更新できない!:イザ!

    ■最近、腰を落ち着けてブログ更新できてません。おたずねくださった読者の方々、申し訳ありません。その理由のひとつは、中国の記者証の更新に猛烈に時間がかかっているんです。ふつう3日でできる記者証の更新が、3週間以上たってもできていません。なぜ? ■中国駐在の外国人記者は中国外交部(外務省)から記者証を発行されます。それは1年ごとに更新するので、11月下旬から古い記者証を外務省にもっていって更新してもらいます。この更新が完了して新しい記者証をもらって、初めてジャーナリストビザも1年更新できます。つまり記者証が更新できないと、ビザも更新できないわけです。このまま、記者証の更新が引き延ばされて12月内に手続きができなければ、私はビザ切れ、日に帰国しなければならない、ということです。もしそうなれば、事実上の国外退去処分ってことですかい? ■外務省新聞司(外国人記者に対応する部署)に理由をきいても

  • 反日愛国青年の憂鬱:イザ!

    ■小泉首相の靖国神社参拝をうけて、北京では午前8時のCCTV1(中国中央テレビ、一番視聴率が高い)ニュースでは早速、東京特派員の電話ルポを交えてかなり詳しい報道があったり。それより以前に中国外務省は抗議声明を出した。みんな、心の準備はできていたようだ。 ■これに続き、午前10時に、お約束どおり、北京の日大使館前で愛国的民族主義の青年ら30人前後が抗議活動。わずか15分のシュプレヒコールのあと、公安に追われるように解散させられていた。 ■メンバーが日メディアに何か発言しようとすると、私服警官が「算了、算了(ハイハイ、もうおしまい)」といって発言させない。きっちり準備し、検閲された原稿を読む公式報道はいいが、市民が自由に語ろうとすると、権力で妨害する。愛国青年たちの語る内容がいかに荒唐無稽だろうが、聞き苦しい暴言であろうが、私には、言葉を権力で封じるこの行為の方がむっときた。この人たち

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