海洋プラスチックゴミは大きな問題ですが、それがどれほど大きな問題かは把握できていませんでした。新たにサイエンス誌英語版に発表された研究報告による見積もりでは、海洋プラゴミは一年間に800万トンにもなるよう。専門家によるこれまでの予想の20~200倍もの数値です(トップ画像は2010年に海に入り得たプラゴミを示したもの。色が濃いと量が多い)。 どれだけのプラスチックが海に流れているかの推定標準偏差は、これまでよく「海に流れるのは全プラスチックの0.1%」とされてきました。でも、その数値は1970年台に書かれた米国科学アカデミーの報告を元にしたもの。その頃とは大きく時代も変わり、その数値は時代遅れとなっています。 今回のサイエンス誌の研究報告は、概算ではあるものの最新のデータを元にしたものです。でもどのようにして「800万トン」という数値を出したのでしょうか? 研究者たちは世界銀行のデータを用