朝に飲む1杯のコーヒーはとても健康に良いと言われたことがあった。一方で、健康上の大きなリスクがあると言われることもあった。食に関する知識が豊富な消費者であっても、次々と新しい研究結果が発表され、著名人が喧伝したら簡単に惑わされるものである。 食品市場が混乱に陥ると、黒か白かの境界はあいまいになり、より一層グレーになる。パッケージに「有機」「自然」「低○○」などの言葉を載せ、意図的に栄養価の高い製品であるかのような印象を与えている。実際にはそれらの言葉が持つ正式な定義はほとんどない。 「栄養面からすると、極めて誤った情報がそこにある」と、Appetite for Healthのジュリー・アプトン (MS、RD、CSSD) は言う。「そして食品業者はよく『ハロー効果』を利用した宣伝文句を商品のパッケージに並べ立てる。何を食べれば本当に健康に良いのかと、消費者が混乱するのも無理はない」