データベースでの「レプリケーション」とは、データベースのレプリカ(複製)を作成することです。レプリケーションの方式には、データベースクラスタ全体を複製する「ストリーミングレプリケーション(物理レプリケーション)」と、スキーマ単位やテーブル単位に複製する「ロジカルレプリケーション(論理レプリケーション)」があります。 この記事の前半では、論理レプリケーションの概要、用途、ストリーミングレプリケーションとの違い、構築可能な構成を説明します。後半では、設定方法や基本的な使い方についてサンプルを交えて解説します。 本記事の設定方法などの検証は、PostgreSQL 15で実施しています。 なお、ストリーミングレプリケーションの概要を押さえておくことで、論理レプリケーションの理解がより深まります。以下の記事で解説していますので、まだ読まれていない方は、ぜひ先にお読みください。 ストリーミングレプリケ