北米に生息するシカダニ。インフルエンザのような症状をもたらすライム病をはじめ、人間を苦しめる複数の病気を媒介する。(PHOTOGRAPH BY JUNIORS BILDARCHIV, ALAMY) 致死率30%というウイルスをはじめ、恐ろしい病気を媒介する寄生生物のマダニは、自前の接着剤で皮膚に貼りついている。(参考記事:「致死率30%の新興ウイルスが日本に定着している!」) 700種以上いるマダニ科の仲間は、まずペンチのような器官で宿主の皮膚を切り裂き、細長い口器を差し込んで取り付く。だが、動き回る宿主の皮膚に、ときに1週間以上もしがみついているのは簡単ではない。そこで、血を吸う場所で接着剤を使うわけだ。しっかり固まるこの接着剤は「セメント様物質」と呼ばれる。(参考記事:「ダニの奇妙な世界」) 「すべての種がこの技を持っているわけではなく、その量も種によって異なります」と言うのは、科学誌
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