生まれるのが40年早かった――。ノアの武藤敬司(60)が、21日の東京ドーム大会で38年の現役生活にピリオドを打った。新日本プロレス・内藤哲也(40)との引退試合後、闘魂三銃士の盟友・蝶野正洋(59)とリングで相まみえるサプライズもあったが、万感の思いで慣れ親しんだ四角いマットを後にした。「プロレスLOVE」を完結させた天才は今、何を思うのか。独占手記を公開する。 現役生活を振り返ると「あっという間だった」っていうのが正直なところだね。駆け抜けたというか…。だからなのか、思った以上に自分の〝作品〟を覚えてないんだ。 最近はユーチューブとかで若いころの試合も流れてくるけど、見ても全然覚えてなくてね。もともと自分の試合は見ないタイプだった。振り返るよりも先のことを考えてきた。だから覚えてないのかもしれないな。 引退してやりたいことは、一番の目標はズバリ、健康になること。まず普通のおじさんになり