【無料公開】「生活保護の現場ルポ 2012」から変わらない日本の今を考える<1> 2021年08月17日 8時00分 カテゴリ: ★無料記事 • 記事・コラム • 貧困・生活保護問題 「生活保護というのは日本文化からすれば恥です」。 差別扇動と貧困者攻撃の結果、批判の渦中にあるメンタリストの言葉ではない。 発言の主は国会議員──参議院議員の片山さつき氏だ。 メディアを筆頭に、日本社会が「生活保護バッシング」に走ったのは2012年のことだ。お笑い芸人の親族による生活保護利用が「発見」されたことが端緒だった。「不正受給」を糾弾するキャンペーンが始まり、いつしか生活保護利用が「不正まみれ」であるかのような論調も生まれる。同時に、外国籍住民の生活保護利用にストップをかけようとする動きもみられるようになった。 生活保護バッシングは、ヘイトスピーチと地続きの問題だった。差別扇動そのものである。 そうし