「コードカバレッジ100%を強制します」 エムティーアイ上席執行役員CTOの古賀和幸氏は3年ほど前、こう宣言した。コードカバレッジとは、ソースコードに対してテストが実施された割合を示す数字である。 コンテンツ配信事業を手掛けるMTIは、ヘルスケア分野のサービスを提供するシステムの開発にあたり、「テスト駆動開発(TDD)」という手法を採用している。古賀氏が冒頭の宣言をしたのはTDDの導入と同時であった。 TDDはまず先に、テストのためのコードを書き、その後に実際のソースコードを書く。あらかじめ作っておいたテストコードですぐにソースコードをテストできる。つまり、プログラム開発のプロセスに単体テストを組み込んだ開発手法と言える。ソースコードの実装段階でバグを発見できるため、結合テストや本番リリース後に発生する不具合を減らすことができる。 古賀氏の要請は、テストコードでソースコードを100%テスト
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